DV家庭の死亡ニュースからモラルハラスメントの恐怖を説明しよう

小4長女が自宅の浴槽で死亡したニュース

その陰には父親による虐待が関係しているようだ。

報道によると同日その父親は、長女の髪を引っ張り

シャワーで冷水を浴びせ

首付近をわしづかみにしてけ怪我を負わしたりした。

少女の体には他にも古いあざが複数箇所見つかり

日常的に暴力を振るっていた可能性も出てきたという。

その虐待が行われていた当時

自宅には母親と次女もいた

sirabee.com

DVの根底にあるもの

この事件に対し

怒りと悲しみの声が相次いだそうだ

そう

母親や次女は父親に長女が暴力を振るわれている間

どんな気持ちでいたのだろうか?

なぜ助けなかったのだろうか?

どうしてこんな恐ろしい父親の元を去らなかったのだろうか?

という疑問が投げかけられた。

異常事態に陥ってしまう心と行動

これこそDVの根底にあるものだと思う。

母親と次女はどうして何もしなかったのか

DVを17年間受け続けてきた私がその心理を説明してみようと思う

まず

母親はものすごく辛かった

身を裂かれるようなおもいで

「早く虐待が終われ!」と願っていたと思う

ここで子供を助けたり、オヤジを制止したりすれば

長女への虐待が長引く

もっとひどいことになる

とわかっていたのだろう

そして

ほんのすこしだけ

「私が暴力を受ける立場でなくてよかった」

という気持ちがないでもない。

次女に関しては

「お姉ちゃん また なんかやっちゃったのかな

もっと上手く入ればいいのになあ」

「私じゃなくてよかった」

とちょっと冷めた目線で見ていたのだろうと予想する。

警察へは?

いやね

親父が暴力を振るうなら

母親なら身を盾にして守るべきだ!!

って思うでしょ?

あきらかに悪いのはオヤジ

警察に行けばさっさと逃げられるよねと

思いますよね

それができなくなってしまうのが

DVを受けている心理状態なのだ。

母親の心理状態

まず母親は

普段オヤジから

  • お前がわるい
  • お前が悪いからこんな子供になるんだ
  • どうしてこんなこともできないのか
  • どうしてもっと俺を大切にしない?

などの理由で追い詰められている背景がある。

子供がひどい目にあうのは自分のせいだと思わされ

ミスや至らなさを大々的にオヤジにあげつらえられ

(それは些細なミスであり

誰にでも悪いところや至らなさはある)

自己肯定感を押さえつけられ

自分の意思や感情を無くされていた状態で

心をマインドコントロールされていたのだろう。

母親自身もまさかオヤジにコントロールされているなんて思わず

自分で考え行動しているかのように感じている。

しかし

根底では

オヤジに何を言われるか

何をされるか

子供に危害が及ばないようにという

恐怖で思考や行動が支配されているのである。

コントロールされていく

その状態がずっと続くことで

まともな思考回路が崩れ

疲れ

諦め

自分の意思とは無関係な笑顔

怖い怖い怖い・・・

で次第にオヤジにコントロールされていくのだ。

モラルハラスメントは?

この過程は

モラルハラスメント環境も同じだ

もろるハラスメントの場合は

あざが残ったり

致命傷を負わせるような傷や

暴力がないので

世間の目からはわかりにくいし

理解されにくいのだが。

大きな傷

だが被害者は外傷とは逆に

心の大きな傷を負うことになる。

そしてそれは

骨折や切り傷、擦り傷と違って

全治2ヶ月

などというレベルではない。

治るのには

虐待を受けた年の数分を要してしまう

恐ろしい虐待なのである。

まさに魂の殺人である

願い

警察や心療内科医でも精神科医

いまいちピンときていないようだけど

理解は無理でも

認識はしてほしい

これだけ情報を共有できる世界になったけれど

被害は減っていない状況を知ると

いたたまれない。

追い詰められているモラルハラスメントの被害者の

気づきになれば幸いです

モラルハラスメントを知るために私が買った本

世界的に知られている本だから説得力もますのではないか

私には外国人特有の言い回しの難しさが苦手だった

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

  • 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,Marie‐France Hirigoyen,高野優
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 1999/12/01
  • メディア: 単行本
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この本は調停の長所を作ってもらう時に使い倒しました

弁護士さんも持っていた本ですし

事実状況 被害状況を知る上でとても役に立ちました

「モラル・ハラスメント」のすべて 夫の支配から逃れるための実践ガイド (こころライブラリー)

「モラル・ハラスメント」のすべて 夫の支配から逃れるための実践ガイド (こころライブラリー)

優しく詳しくモラルハラスメントを受けおかしくなった心を 治していく方法が書いてあり、勇気付けられます

上の本とよく似ていると思ったら同じ方の著書でした

優しい文章で読みやすいです

モラハラ環境を生きた人たち

モラハラ環境を生きた人たち

モラルハラスメントを受けていた方が書いた本

本当にエグくてモラハラの恐ろしさが伝わってきます

私には辛すぎて辛すぎてもう、読む気にはなりません

でも、とても救われることがあって、この筆者がモラルハラスメント環境を脱出し

力強く生きているという現実です

家庭モラル・ハラスメント (講談社+α新書)

家庭モラル・ハラスメント (講談社+α新書)

モラハラなんか興味ないし〜っていう方にこういう本を渡しても

ほぼ読んでもらえませんよね。

他人に自分の被害の状況を伝えたいなら(口で説明してもわかってもらえにくい)

ウィズの冊子を渡すのが一番いいと思う。

冊子なら確か一冊二百円ほど。

私はたくさん買っていろんな人に渡しました。

とてもわかりやすい本でした

子供にも渡したい

www5a.biglobe.ne.jp

こんなのもあります

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